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マンノウォー系

■ 特徴


■ 解説

 第1次世界大戦のさなか、1917年にアメリカで生まれたマンノウォーは2歳の6月にデビューして、この年は10戦9勝。
 3歳時もプリークネスS、ベルモントSを含めて11戦不敗、うち5つがレコード勝ちという素晴らしい競走内容を残した。
 大きく出遅れて2着に敗れた以外は、まったくの負け知らずで通算21戦20勝。
 その軍艦という馬名とあいまって、アメリカ国民のナショナリズムを喚起し、絶大なる人気を得た。
 およそ1世紀たった今も、アメリカでは歴史的なヒーローとなっている。

 マンノウォーは種牡馬としても成功を収め、
 ウォーアドミラル(米三冠馬)、クライヴァンデューセン(ケンタッキー・ダービー)、アメリカンフラッグ(ベルモントS)、クルセイダー(ベルモントS)らを出した。

 また代表産駒のウォーアドミラルも、1945年の米リーディングサイヤーに輝く成功を収め、今日のサラブレッドに重要な影響を与えた。
 ただし、それは父系からではなく、母系からであった。
 母の父としてバックパサー、ネヴァーセイダイといった名馬を出し、1962年と64年の2回、米リーディング・ブルードメアサイヤーに輝いている。

 代わりにマンノウォー系を発展させたのがウォーレリックで、その血をレリック、インテントが引き継いで、今日に父系を延長させている。
 この2つの支流がマンノウォー系の中核をなすが、ともに欧州でも活躍馬が相次いで、大きく発展する勢いを見せた時代もあった。

 しかし、肝心なところで伸びきれず、相変わらず傍流に位置している。
 それでもアメリでは“クラシック血統”として根強い人気があり、リローンチ、ノウンファクトの系統を中心に今日も活躍馬を出し続けている。

 日本でもマンノウォーの名は、持込馬の月友の成功で古くから知られてきた。
 月友は戦後の復興競馬を支え、日本ダービー馬を3頭(オートキツ、カイソウ、ミハルオー)出した。
 以後もマンノウォー系は積極的に導入され、ヴェンチア、ミンシオ、シルバーシャークが成功。

 近年ではウォーニングが成功し、サニングデール(高松宮記念)、カルストンライトオ(スプリンターズS)を出している。
 ダンツジャッジ、サニングデール、カルストンライトオなど、道悪巧者が揃っている系統。


■ 代表産駒